mother 感想レビュー

2016/03/20
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mother
白泉社花丸文庫BLACK 2013/1/22発売
丸木 文華 (著), 門地 かおり (イラスト)

執着度★★★★★
甘度★★★★★
エロ度★★★★★
切なさ★★★★★

内容(「BOOK」データベースより)
「天使のような子」と言われ天真爛漫だった真治は、バイト帰りにレイpされて以来、人間不信に陥ってしまう。けれど親友の塚越だけは、いつもそばにいてくれる特別な存在だった。支えてくれた塚越のおかげで再び社会に馴染めるかと思った矢先、自宅に差出人不明の封筒が届く。そこには自分のレイp写真が…。淫らに乱れた記憶がよみがえり、自分は汚らわしい存在だという思いにとらわれた真治は、再び自分の殻に閉じこもろうとする。けれど塚越は、そんな真治をも受けとめてくれた。優しすぎる塚越に、いつしか真治は依存するようになり…。

超絶完璧人間な攻めと超絶純粋可憐天使受けとのまじで結構切ないストーリー。

「欲しいものを確実に手に入れるためならどんな手段も選ばない。」
というのが如実に出ている小説。計画性の綿密がすごい。
まさに執着愛。恋愛感情のみでの執着なのかと思いきや
最後の方でかなり切なくなる。

最初電子で買って読んで、すごい良かったので本媒体でも買いました。
タイトルが不穏なんですが(笑)、このタイトルも最後に意味を持ってきます。

攻めの塚越のバックボーンがかなり暗く、感情をエグってくる内容。
切なく甘い!!!!!!!!!!!!!!!!!
門地さんのイラストがとても美しく、内容に超絶マッチしていて素晴らしいです。
イメージ通りです。でも書店で買うのはきついかなーー!!笑

大学生の佐藤真治は、クオーターで外見がとても美しく子供のころから
天使と呼ばれて生きてきた。性格も天使そのもので純粋で美しい。
でも高校3年の冬に、見知らぬ男にレイpされてしまいそこから
誰も信じられなくなり、友達も全員切って、ほぼ引きこもり状態。人間不信。
そんな真治を辛抱強く励ましてきた塚越祐紀。拒絶されても真治を助けたいと
その真摯な思いに、真治の心はとかされていく。なんやかんやあって
一緒に住んだりする。

レイpされたことで人間不信になった真治だが、塚越の献身的な支えで
明るい性格を取り戻していくが…

以下ネタバレ含む感想です。
大学生の話ですが、基本は高校時代からの話が中心になってます。

真治(受)と塚越(攻)の出会いは高校。

日本有数のセレブ高校に通う真治(受)真治の家は一般家庭だけど、この学園に運よく受かって通っている。
持ち前の美しさと、性格の良さで学園でもいじめられたりとかはしてない。(嫉妬はされる)
愛されまくって生きてきたために根本的に人を疑うとか嫌うとかの感情が強くない。
全てを受け入れる心の広さがある。(無自覚)
その学園で、日本を代表する大手企業の社長息子である塚越と出会うい、
身分の格差・違いはあれど親友となり、とにかく塚越に大切にされまくる真治。
そんな塚越を尊敬している真治。

塚越は真治の目から見ると、イケメンで頭が良くて性格も良くて優しくて家柄も良くて…
もう超絶完璧人間。そこを含め真治は塚越を尊敬していて一番の親友だと
思っていたのですが、でも本当はそうじゃなくて、塚越は家は裕福だけど、近親相姦(兄妹)で
出来た禁忌の子で、誰からも愛されたことがなく孤独で、虐待を受けて育ってきており、その為
性格が歪みに歪んで、精神的にも不安定で幼い部分がある。
真治以外の取り巻きは全員そのことを知っているが、真治だけは知らない。
真治はいつも塚越に守られていて、塚越は真治に汚いものを見せない。

塚越は真治を愛しすぎて、大学が離れ離れになるのが嫌すぎて
真治を完璧に自分のものにする計画をたてる。

自分だとばれないようにレイpする→落ち込む真治を献身的に助ける→両想いになる→ヤッタネ!

というストーカー気質を地で行く計画。
ありあまる金と人脈・その他にも、ありとあらゆる手段を
綿密に講じて、犯人さえもでっちあげ完璧かと思われた計画。

しかしそこで予想外の事が!なんと真治はレイpされたことにより
己の淫乱気質が開花してしまい、塚越と親友を超えた関係に。
もともと好きだったうえに更に輪をかけてずぶずぶにのめりこんでいく塚越!

真治そもそもあまりレイp犯人を恨んでなくて、そんな風にされた自分が
悪いとか、淫乱気質が開花してしまった自分を責めて生きている。
そこがまた塚越の劣情を誘う。

どんどん塚越の束縛が厳しくなりさすがの真治もおかしいと思い始める。

結局 レイp犯=塚越とばれる。

でも真治はそのことを責めない。そんな風に塚越を追い詰めたのは
自分だから、そんな塚越を生み出したのは自分だから…
と塚越を許すんですね~。
母親にも許された事がない愛された事がない塚越は
自分の出生の秘密を知ってもなお、自分を変わらない目で見てくれる
真治の深い愛情=母性 に惹かれ、失いたくないばかりに全ての計画を
立てて真治を追い込んだ。そして真実を知っても一言も塚越を責めず
真治はすべてを許した。なぜならば自分も塚越を愛しているから。
深い愛=母性=タイトルにつながるmother…。

塚越が泣くシーンはかなり胸にぐっときました!!

「真治、真治お前が俺の母親ならよかった」
「つぼみのお前に恋して、花のお前には溺れてる」

丸木先生のセリフ回しが本当にいいですね。

最後に、小指に着けていた母親の指輪を捨てようと決意する塚越
はようやくホントに自分を全ての意味で愛してくれる人(真治)
を見つけられたんだな~と切なく甘い気持になりますね。
たぶんその足で真治との結婚指輪を作りに行きそうですね。笑

番外編があったら読みたい!書いてほしい!
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